BibTeXによる文献データベースの構築
学位請求論文に取り組むついでに、文献データベースを構築しようと思い立った。
私は、論文を書くのにLaTeXを利用して書いている。そのため、BibTeXというLaTeXに対応したデータベースを作っておけば、今後も繰り返し利用できる。周囲からは、「今更何を言うか」と言われそうだが、これまでは、データベースではなく、tabularx.sty というスタイルファイルを利用して、論文毎に参考文献リストを作成していた。
さて、BibTeXの作法は、一度覚えてしまえば簡単なように思われる。しかし、いちいち次のような文章を記述する気にはならない。
@book{hoge2010,
author = "hoge",
title = "hogehoge",
publisher = "hogehoge publisher",
address = "Earth",
year = "2010",
...etc
}
そこで、BibTeX形式で保存してくれるデータベース作成ソフトを探してみる。
色々なソフトがあったが、その中から、BibCompanionを採用することにした。
BibCompanionの使用イメージは、次のような感じ。
実際に利用してみると、比較的扱いやすいインターフェースに喜びがこみ上げる。
しかし、ソフトは良いのだが、本質的な問題で泥沼。TeXShop上で、BibTeXを利用するのに手間取ってしまった。TeXShop上でBibTeXを利用する場合、
- 最初に一度、hoge.texをコンパイルした上で、TeXShop上部の"LaTeX"ボタンを"BibTeX"に切り替え、「タイプセット」ボタンを押す。この作業で、hoge.bblというデータが生成される。
いまいち、うまく説明できないのだが、とりあえず、上記の作業を実施したところ、BibTeXの読み込みに失敗した。素人考えだが、おそらくエンコーディングの問題が絡んでいる気がする。
私は、これまで、LaTeXのデータをShift_JISで書いてきた。しかし、TeXShopのコンソールに吐き出される文字を見てみると、BibTeX(jBibTeX)がUTF-8のエンコーディングで動作している模様。
そうであれば、hoge.tex、hoge.bibの両データをUTF-8で作成すれば問題は解決されるはず。しかし、そうなれば、これまで作成してきたデータのエンコーディングを変更しなければならない。これはまた面倒くさい。試しに、エンコーディングを変更させる"iconv"というコマンドラインを覚えて実行してみたが、どうもうまくいかなかった。
ここまで時間を費やしてしまうと、なかなか後に引けない気分になってしまう。論文の体裁を整えるために、これほど時間を割くことになるとは思わなかったが、乗りかかった船には乗らなければなるまい!
最終的には、以下のサイトに助けられた。
カスタマイズできるようなので、もう少しこなれてきたら利用方法を書こうかしらん。
(1/11大幅に文章改訂)