フランス・ロシアの仏教学研究史を整理中

学位請求論文の冒頭で、19世紀初頭のフランス、ロシアにおける仏教学研究の状況に言及しようとしたら、今まで読んだことの無いジャンルの論文(?)を読むことになってしまった。とりあえず、概要を知るために探し出したものには、次のようなものがあった。

  • 名畑応純「ルイ・ド・ラ・ヴァレ・プッサンの生涯とその業績」『大谷学報』80, pp. 129-137, 1940.
  • 山口益「フランスに於ける初期の仏教チベット学について」『日本西蔵学会々報』1, pp. 3-4, 1954.
  • ルイ ルヌー「シルヴァン・レヴィ以後のフランスにおける印度学」『山口博士還暦記念:印度学仏教学論叢』pp. 51-57(L), 1955.
  • 佐々木 教悟(訳)「ヨーロッパ、特にフランスにおけるシナ学、仏教学の現状」『大谷学報』171, pp. 12-20, 1966.
  • ドミエヴィル ポール「フランスにおけるシナ学研究の歴史的展望(上) 」『東方学』33, 1967.
  • ドミエヴィル ポール「フランスにおけるシナ学研究の歴史的展望(下) 」『東方学』34, 1967.
  • 金岡 照光「ソヴィエト・ロシアの東洋学について」『中国思想研究論集:欧米思想よりの照射』, pp. 408-428, 1986.

ロシアの東洋学、特に仏教学について、日本語で紹介されたものは極めて少ない。ロシアの仏教研究史を網羅的に扱っている本があれば、どなたかご紹介頂きたい。可能ならば、英語のもので。ドイツ語、フランス語の文章を読むのは、正直、苦手。ロシア語、中国語は論外です。